「ごてんばっ木(こ)」とは

地元御殿場の木材「御殿場産材」への想い

私達の故郷「御殿場」には、たくさんの木が育っています。その木は製材され、柱や土台・梁など家の構造材として使われています。また、合板やチップ、ペレットにもなっています。正に地産地消。この富士山のふもとで生まれた木がこの地で使われ、そしてそれが郷土愛を芽生えさせこの地を潤しているのです。

しかし私たちのまわりでは、その様な御殿場の木「御殿場産材」が使われていることがあまり知られていません。

御殿場の木は、みくりや地方の独特な厳しい気象条件の中で育つため、木目が詰まった(年輪の間隔が狭い)とても強い木に成長します。その様な素晴らしい木を、御殿場市民のみなさまをはじめその他の地域の人たちにも知ってもらいたい!そんな気持ちから、御殿場の木「御殿場産材」に対する愛称を考えることになりました。

御殿場の木の愛称を募集

御殿場の木の愛称を決めるのに考えたことは、これから御殿場を支えていく子供たちから案を募集するのが良いのではと考えました。その結果、ロゴマークについては御殿場の高校生、愛称については御殿場の小学校5年生から募ることにしました。

ロゴマークについては40点、愛称については753点の応募がありました。その応募の審査については、御殿場市長、副市長、市役所担当課、御殿場木材協同組合とで行い、それぞれ最優秀なものを1点決めさせていただきました。その中から以下のロゴマークと、愛称「ごてんばっ木(ごてんばっこ)」が選ばれました。

ごてんばっ木
ロゴは御殿場高3年の市瀬優衣さんの作品。富士山と木を一筆書きし、両者の融合を表現したものとなっています。愛称は市内の小学5年生から募り、富士岡小の赤木志帆さんの作品が採用されました。

木にふれあい、木に学び、木と生きる

今回「御殿場産材」の愛称として決定した「ごてんばっ木」を、今後は御殿場市の公共建物の他、一般の住宅や家具等にも使用してもらい、子供から高齢者まですべての世代の人に木の良さを感じてもらう取り組みを行っていこうと考えています。

官と民が協働し御殿場市が推進する「木育」に取組み「木にふれあい、木に学び、木と生きる」ことから豊かな暮らしづくり、社会づくり、そして森づくりに貢献していきます。木材産業の発展と御殿場市の産業の発展につながることを期待します。

健全な森林育成の効果

木材を使うということはまず、森林の木が伐採されるということです。その伐採は、森林育成の計画に基づいた伐採なので、環境を壊すことなく健全な森林の育成となります。健全な森林には以下の3つの働きがあります。

  1. 洪水や土砂崩れを防ぎ緑のダムを作ります。
  2. 二酸化炭素を吸収し、地球温暖化防止に貢献します。
  3. 動植物の成育を守り、生物多様性の保全となります。

そして伐採された木は、製材されたり合板となったり、チップやペレットになります。それら木材製品を使うことで、木材本来の良さ「温かみ・空間の居心地の良さ・癒し安らぎを与えてくれる香り」等を再認識してもらえたらと思います。

御殿場木材協同組合が目指すこと

御殿場市民のみなさまが、この木材を見てさわって感じて、地元の木材に愛着を持ってもらうことで、郷土愛を育むきっかけとなってもらえればとても嬉しいです。
郷土愛を持った人たちがこの地で生活をし、木材を使用した空間で豊かな暮らしを実現できるようにしたいと思います。